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​アンサンブルのコツ

​音程を合わせるコツ

私は高校時代部活でアンサンブルも吹いていました。今思えばどんな風に吹いていたのやら?

アンサンブル(室内楽)は指揮者もいなく、少人数のため一人一人に力が要求されます。が、同時に音程も少人数のため合わせやすく、吹奏楽として上達するためにもアンサンブルを行った方が良いと当時考え、夏のコンクールと春の定期演奏会の間に部内アンサンブル大会を開いたのを覚えています。先日、フランスはピレネー地方の吹奏楽の講習会を教えにいった際も、やはり講習内で「アンサンブル」の時間がありました。小さな単位から合奏を上手にすることは大事です!

 

アンサンブルで合わせるのが大変なのは・・沢山ありますが、まずは音程でしょう。音程は間違えてる、意見が合わないなどはありません。合わせれば良いだけです。

 

個人練習の必須

吹奏楽器は実は音程を合わせるという点に置いてとても難しい楽器です。息の強さ、方向、アンブシュアの力具合。。。全て見えるわけではないので、耳を頼りに(時にはチューナーも頼りに)1つには個人個人がきちんと音程を取れるようになるという、個人練習が必要になります。

1. 音階を音程に気をつけながらする(一音一音に気を取られすぎていると、相互関係が分からなくなったりするので注意)

2. 分散和音を練習 この時 和音の基音を鳴らす機械、和音をキーボードなどで弾いて(出来れば音を残す)それに合わせて吹くなどの練習をします。チューナーにばかり頼っていると、耳より目が注意するようになってしまいますから、耳を鍛えるようにしましょう。

(スゴく詳細を言えば、キーボードは平均律なので「ドミソ」の和音は完璧に取れた場合の管楽器のドミソよりも濁っているわけですが・・・・それほどまでに音程が取れる人は、多分このページを見ていないでしょうから・・・)

3. 歌う練習  音程を実際に声を出して取るソルフェージュは音大生も行います。音階を歌ったり、三度(ド-ミ)、四度(ドーファ)、五度(ド-ソ)と音程を広げながら歌う練習をしたりします。音程が耳に残れば、なんとなく段々と音程も取れてくるものです。

 

グループ練習

1. バラバラ音階練

一人一音で、ドーレーミーファーソーラーシードーと吹いて行きます。吹き終わった所でキーボードで確かめてみるとすごくズレていたり。。。上行形は上がりきらず、下行形は下がり過ぎてしまうというのがよくあるパターンです。



2. 歌う練習

例えば、Aさんはドを歌い、Bさんはファを歌う。ドとファは完全四度、ドとソは完全五度と呼ばれ実にスッキリと鳴ってくれるのです。高校時代、部活で最初にコラールを歌っていました。中々楽しいですし、もし部活で音程に悩まれてる方がいらっしゃるようでしたら試してみては?

 


3. 和音交換練習

例えば曲がC-dur ハ長調だとしたら、主和音(トニック)であるドミソの音で合わせます
1. 最初にド・ミ・ソの音を振り分けます。

2. リーダーの合図で、各自好きな音をドミソの和音の中から選びます。つまり半分偶然でドミソを作るわけです。音を変えても、ドミソの和音がきちんと合うようにするのが目的ですが、また同時にドミソの和音の雰囲気をつかむという目的もあります。


この際、完全五度のドとソを先ず合わせ、それからミを間に入れるようにします。管楽器の場合は三度のミは少し低めに取るつもりで入れると合います。多少和声に詳しい人は、もちろん、ドミナントも入れて練習しても良いと思います。
 

音階.jpg

一度、四度、ってなんのこと!!!と思われた方。

 

アンサンブルで音程の練習をするためには多少和声の知識が必要になります。といってもそんなに難しい物ではありません。私も数字はですが、そんな苦手な私でも分かる基本的な範囲です。


ドから始まる音階、C-durではドが一度(上の図ではローマ数字)。それから順に数えるだけ。二つの音の音程を合わせる場合、ドとファの間はドから数えて、ドレミファ(1、2、3、4)で四度。レ〜ソもレミファソ(1、2、3、4)で四度です。

 


ドミソの和音は一度の和音。一度の音(主音)ドに、団子三兄弟システム(五線に隙間無く置く)で音を置くと出来上がり。C-durの四度の和音は、ドから数えて4つ目のファ(四度の音)から団子三兄弟システムで音を置いてファラドです。
 

 

 

何だか余計に分からなくなったわ・・・という方。。。グループで誰か詳しい人がいたら是非その人に聞いて下さい(^^)中々説明仕切れないので、是非一度簡単な本などを参考にされると良いと思います。

やさしい楽典は、本当にやさしくまとまっていてお勧めです。

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