トイレ事情 in ベルギー
- Oct 21, 2017
- 3 min read
(2017年10月21日 再掲)
Wi-Fiが不調になって早1ヶ月。ついに完全にお陀仏されてから10日。昨日も天界から戻ってくる気配はなく(※Wi-Fiが)、仕方なくWi-Fi目的でカフェへ。
海外で一人カフェをする時に毎回悩むのが「お手洗い問題」。日本だと、東京でさえパソコンを置いたまま席を立つ人がいるくらいですが、ブリュッセルでは…盗まれない可能性もあるけれど、盗まれる可能性もある。つまり、試す気にはならない。
ということで、まずは入店と同時にお手洗いへ直行。
場所はルイーズとポルト・ド・ナミュールの間にある、お洒落でキッチン用品も売っているカフェ。お手洗いもとても清潔。
……が、今日書きたいのはそこではないのです。
なんと、便座が「ホカホカ」だったのです!
日本のトイレにあるコックピットのようなボタンは見当たらず、まさかと思いつつ座った瞬間――二度見ならぬ、二度触。
「……間違いない。温かい。」
便座すら無いトイレが存在するこの国で(地方の学校や、フランスの高速SAなど)、このホカホカ便座!!なんという贅沢。
日本のトイレは、世界的に見ても完全に最先端。私が離れてからの15年で、その進化はさらに加速していました。
一般家庭でも当たり前の温便座、音姫、そして自動開閉。個室に入ると「ピピッ」と蓋が開いて、まるで
「いらっしゃいませ、お手洗いへようこそ」
と言われているよう。
清潔で、快適で、ここまで居心地の良いトイレ文化は、他ではなかなか見かけません。
でも、ふと疑問に思っていました。どうして日本人は、ここまでトイレに情熱を注ぐのか?
ヨーロッパの人は、あまりトイレに行かない印象があります。
(そう教育されているのかと思うほど。)
滞在時間が短いから、そこまでの快適性を求めないのか…などと考えていました。
けれど、ある日、少し分かった気がしたのです。
急に寒くなったある日。外の冷気から逃げるように入ったカフェで出会った、あの温かい便座。
ただそれだけで、ふわっと広がる安堵感。癒し。
ベルギーで初めて感じた、「長居したくなるトイレ」。
思わずスリスリしたくなるほど愛おしかったのですが、さすがに便座なのでやめておきました。
日本のトイレは、単なる機能ではなく、“究極の個室空間”としての役割を持っているのではないかと思います。
忙しく、人に気を遣い、常に誰かと関わる日常の中で、唯一一人になれる場所。そこで心をリセットする。
一方で、基本的にリラックスしているヨーロッパの人々には、そこまでの「癒しの場」としてのトイレは必要ないのかもしれません。
そんなことを考えながら、満足して席に戻り、Wi-Fi作業をしていると――
隣のママさんが、赤ちゃんが泣き出すと同時に、ごく自然に、何の躊躇もなく、その場で授乳。
店員さんは男性3人でしたが、誰も気にしていない。というより、「気にする」という発想自体がない。
授乳は自然なこと。隠す必要などない。
……なるほど。
だからここでは、トイレという個室に「逃げ込む必要」がないのかもしれない。
そう思った、ある日のカフェ時間でした。
追記:最近はWi-Fiが、あの世とこの世を行ったり来たりしています。




Comments